Design philosophy 設計思想
大切にしているのは、
『日本の家づくり』
居心地のよい空間。家族が自然に集う空間。帰りたくなる家。
それは、どんな家でしょうか?
その答えは「文化」にあると私たちは考えています。
日本の「住文化」、例えば家に入ると、靴を脱いで生活する上足の文化は日本人が和らぎを感じるためには忘れてはならない文化なのです。戦後の日本は多種多様な文化を受け入れ、住まいにもそれを加えてきました。もちろん、それを全て否定する訳ではないのですが、取り入れ過ぎて日本人の本来求める文化までもが薄れてきてしまっているのではないでしょうか。欧米化の流行や文明に流され、日本の住まいの特長が失われた結果、「新しい家なのに、どこか落ち着かない」そんな家が増えてしまった気がしています。
「和らぎ」のある家づくりのヒントは、日本の文化や先人の知恵にあると私たちは考えています。文明は物を豊かにします。そして文化は心を豊かにします。
変わるものと変わらないもの。
株式会社ヤマイチでは、忘れてはならない『日本の住文化=心』を大切にし、我が家が「心から落ち着く場所」になるように、日本人が本来求める癒しの空間をつくるための設計に対する独自の考え方や哲学があります。
長年多くの家づくりに携わる中で、設計技術や知識・経験を積み上げてまいりました。これからも常にプロとして研鑽し、最良の家づくりをご提供し続けることを約束します。
01美しい外観デザインと上質な素材
株式会社ヤマイチは、日本家屋のよさと現代的な要素を融合したデザインを得意とし、街並みに馴染み、景観に溶け込む美しい家をご提案しています。
また、時と共に味わいを増す本物の素材を各所に活用することで、上質な佇まいを演出することにこだわりを持っています。
■深い軒

日本は雨が多く、特に夏は非常に湿度が高く猛暑日も続くほどです。
そこで生まれた住文化が「軒」の文化。軒は雨を防ぎ、湿度を抑え、強い直射日光を防ぐ、日本ならではの住まいの知恵です。これにより、生活のしやすさはもちろん、住まいを長持ちさせることができます。雨の日でも窓を開けて過ごすことができ、雨の日の風も心地よく、また湿気を溜め込むこともありません。
株式会社ヤマイチでは、軒を機能性のみならず家のデザインとしても大切にしており、美しい水平ラインにより凛とした佇まいを演出するために欠かすことができないものと考えています。また、軒天(軒裏)には天然木の板張りを施すことで上質感も叶えています。
■塗り壁

株式会社ヤマイチでは、時代や流行によらない普遍的で、いつまでも美しい外観をつくるためには、そのデザインを印象付ける素材や質感、色味が大切だと考えています。
そとん壁の塗り壁は、見た目が美しく、その風合いは柔らかい印象を演出します。一部アクセントとして板張りを施すヒバやヒノキ、サワラも、塗り壁との調和を考えた木目や色味をご提案しています。
塗り方によっても表情が変わりますが、株式会社ヤマイチでは技術・経験豊富な左官職人の手により、美しく仕上げることにもこだわりを持っています。
02立地環境を生かした家・庭一体の空間
株式会社ヤマイチの家づくりでは、室内空間(ウチ)と同様に外(ソト)の空間の設計も大切にしています。
ウチとソトとを繋げて考え、「家・庭一体」の設計を行っています。
■「縁側」という中間領域

例えば、雨の日の縁側。軒に守られたその空間から感じるどことない風情は、何とも言えない「癒し」を感じることでしょう。『あいまいの美学』という日本人が昔から大切にし、味わっていたこの愉しみ、そして現代の家に失われかけているこの愉しみこそが、私たちが残したい文化であり、「心」なのです。
縁側としてのウッドデッキに、椅子を置いてのんびり自然を眺めながら一人の時間を愉しんだり、腰掛けて家族で団欒をしたり、住まい手が思い思いの使い方で時を愉しんでいただきたいと考えています。
■「庭」というソト空間

自然豊かな地で暮らす日本人にとって、自然と共生することは本能に刻み込まれたアイデンティティではないでしょうか。木々の揺らぎを眺めたり、木漏れ日を感じたり。それは癒しや心の豊かさをもたらしてくれる、尊い時間になると思います。
株式会社ヤマイチでは、暮らしに自然を取り入れることを大切に設計を行っており、例え小さな空間でも庭を作ることをご提案しています。暮らしの中で、四季の自然の移ろいを肌で感じ、味わうことこそが、暮らしの価値を高め、本当の家づくりだと考えています。
03居心地よさを叶える室内空間
時代や流行によらない外観デザイン、そして住まうほどに味が出る素材こそが、価値の高い家だと考えます。
建築時の暮らしやすさはもちろんのこと、将来の家族構成やライフスタイルの変化を予め考慮した設計を行っています。
■「畳」に象徴される上足の文化

靴を脱いで裸足で生活する「上足の文化」に欠かせないのが畳ではないでしょうか。そんな日本人の求めるくつろぎや憩いを実現するのが、畳の間です。
ただし、「畳=和室」という訳ではありません。例えばリビングの一角に畳の間を設けることで、空間にメリハリが生じ、暮らしの中でほっと一息つくために身を置ける場になります。畳の香りを感じ、そこで自然の光や風を感じながら何もしない時を過ごす。それが最高に贅沢な時間である気がします。
■「開放感」と「間」の両立

せっかく家を建てるなら、閉鎖的な空間より、空間的な広がりのある開放的な室内が良いのではないでしょうか。
平屋でも+α空間としてロフトを設けたり、高い勾配天井を設けたり、吹き抜けを設けたり。しかし、開放的なだけでは不十分で、家族の程よい間合いや空間の「余白」となる間も必要だと考えています。
住まい手それぞれが心地よい居場所を考えながらも、どこに窓を取り、光や風を室内に廻らせ、視線の抜けを生み出すかを多面的に考えた上で、開放感と居心地をデザインしています。

